◎シンポジウムの概要
本シンポジウム「災害ロボットの社会実装」は,下記の3つのセッションから構成されており,災害ロボットの現状と実績,その社会実装におけるギャップ,未来へのチャレンジとアクションプランについて議論を行います.
3月12日(木) 15:00-18:00 ロボットデモンストレーション
東北大学 レアメタルグリーンイノベーション研究センター(青葉山キャンパス)
建物:http://www.eng.tohoku.ac.jp/english/map/?menu=campus&area=j の中のJ02
交通:http://www.eng.tohoku.ac.jp/english/map/directions.html
3月14日(土) 13:30-15:30 現状,ギャップ,将来に向けてのアクションプラン
東京エレクトロンホール宮城 講演室601
3月16日(月) 9:50-11:50 これまでの実績と未来へのチャレンジ
TKPガーデンシティー仙台勾当台 ホール1
ロボティクスは50年の歴史を経て,災害の予防減災・緊急対応・復旧における有効なツールとなってきました.たとえば,無人飛行ロボット(UAV)は広域の災害エリアでの概観情報収集を迅速に行い,遠隔操作水中ロボット(ROV)は海中の石油プラントの漏れを修繕し,無人地上走行ロボット(UGV)は事故を起こした原子炉プラントの汚染された場所で終息作業を行いました.
ロボットが有効性は次の3点にまとめることができます.1) 人間や従来の方法ではできないタスクを遂行する(アクセスできない場所や汚染場所で作業するなど).2) リスクを低減する(たとえば,爆発,危険物質,放射能の可能性がある場所で作業するなど).3) 迅速化,効率化,コスト低減に寄与する(高所にある災害被害施設を,足場を組むことなく迅速に検査を行うなど).
近年のロボティクスとそのコンポーネント技術の著しい発展により,ロボットが適用可能な場所やタスクが急速に拡大してきました.たとえば,20年前の遠隔ロボットシステムは上空から地上の情報を収集することができるだけでした.ところが現在では,ロボットは検査すべき構造物の近くまで接近して詳細な視認検査を行うことができ,狭窄した開口部から被災建物内部に入って被災者を探索することができます.ロボットの知能や自律機能によって,ファーストレスポンダーの操作の負担を軽減し,収集した情報を自動的に計測した3次元マップに統合することもできるようになりました.以上の理由により,ロボティクスは10年後には災害の予防減災・緊急対応・復旧にとって不可欠のツールになると予測されています.
本シンポジウムでは,以上を踏まえた上で,災害への緊急対応はもとより,予防減災や復旧においてロボットを活用する方策について,議論して参ります.
◎セッションプログラム
09:50-10:10 吉田智章(千葉工業大学)
地上走行ロボットQuinceと櫻の福島第一原発事故対応への適用
10:10-10:30 岡田聡(日立製作所)
福島第一原発廃炉のためのロボット開発
10:30-10:50 上原卓也(東芝)
福島第一原発における廃炉のためのロボット技術を使った試みについて
10:50-11:10 富森順(原子力緊急事態支援センター,日本原子力発電)
日本の電力事業者における原子力緊急事態支援センターの活動
11:10-11:30 北原成郎(熊谷組)
無人化施工システムの現状と将来(仮題)
11:30-11:50 渡辺豊(ルーチェサーチ)
2014年広島土砂崩れ災害へのUAVの適用(仮題)





















